広域データ収集・解析プログラム開発支援ソフトウェアパッケージ
「SINETStream」1.9版公開のお知らせ
国立情報学研究所 クラウド基盤研究開発センターでは, モバイルSINETを利用するアプリケーションの開発者を支援するために, 広域データ収集・解析プログラム開発支援ソフトウェアパッケージ「SINETStream」を開発しています.
この取り組みでは,本パッケージの提供するAPIを利用することにより, SINET広域データ収集基盤を介したデータの収集・蓄積・解析を行うプログラム開発を容易にすることを目指しています.
この度,SINETStreamの1.9版を公開いたしました. 1.9版で新たに追加された主な機能等は以下の通りです.
- SINETStream Bridgeの公開
メッセージブローカ間を中継するプログラムSINETStream Bridgeを公開しました. SINETStream Bridgeを使うことで,エッジのブローカでセンサデータを集約してから, クラウドのブローカにデータを送信するような使い方が容易にできるようになりました.
https://github.com/nii-gakunin-cloud/sinetstream-bridge - 音声データ収集デモプログラムの公開
SINETStreamデモパッケージに音声データを収集するデモプログラムを追加しました. 音声データを収集し,そのデータを別のPCなどで保存,再生するIoTシステムを構築することができます.
https://github.com/nii-gakunin-cloud/sinetstream-demo/blob/main/AudioStreaming/ - SINETStream Python版,Java版でのメッセージフォーマットv3への対応
SINETStreamメッセージフォーマットv3に対応しました. v3では,メッセージのヘッダ部分にデータ暗号化機能で用いる鍵のバージョン番号情報等が追加されるようになりました. v3のReaderプログラムは,メッセージフォーマットv2にも対応しているため, 運用中の既存Writerプログラムはそのまま利用できます.
https://www.sinetstream.net/docs/userguide/compat.html - その他のアップデート
以下に示すバグ修正,セキュリティアラート対応等を行いました.
https://github.com/nii-gakunin-cloud/sinetstream/blob/main/CHANGELOG.md
本パッケージが,SINET広域データ収集基盤を利用したデータ解析環境構築等のお役にたてれば幸いです. 本パッケージのご利用やご質問については以下をご参照ください.
SINETStreamサイト:https://www.sinetstream.net/
問い合わせ先:
国立情報学研究所 クラウド支援室
cld-office-support@nii.ac.jp