広域データ収集・解析プログラム開発支援ソフトウェアパッケージ
「SINETStream」1.6版公開のお知らせ
国立情報学研究所 クラウド基盤研究開発センターでは, モバイル網をSINETの足回りとして活用する広域データ収集基盤を利用するアプリケーションの開発者を支援するために, 広域データ収集・解析プログラム開発支援ソフトウェアパッケージ「SINETStream」を開発しています.
この取り組みでは,本パッケージの提供するAPIを利用することにより, 広域データ収集基盤を介したデータの収集・蓄積・解析を行うプログラム開発を容易にすることを目指しています.
この度,SINETStreamの1.6版を公開いたしました. 1.6版で新たに追加された主な機能等は以下の通りです.
- SINETStream Androidコアライブラリと以下のアプリに通信暗号化機能(TLS)を追加
- Android端末からIoTブローカに対してテキストデータを送受信するアプリ(Echo)
- Android端末のセンサ情報を収集し,IoTブローカに送信するアプリ(Sensor)
- SINETStream Android版アプリ2(Sensor)に位置情報(GPS)収集機能を追加
Android端末のセンサ情報の1つとして,GPSで取得した位置情報も収集できるようになりました. - SINETStream設定情報および秘匿情報の共有を支援するコンフィグサーバ(*1)の公開
- SINETStream Java/Python版のコンフィグサーバ対応ライブラリの公開
研究グループ内でSINETStream設定ファイルの情報 (.sinetstream_config.yml) およびデータ暗号化の秘密鍵を共有する仕組みとして,コンフィグサーバが利用できるようになりました.
コンフィグサーバ対応ライブラリとの併用により,複数センサデバイスに対して個別に設定ファイルを用意することなく利用できるようになります.
(*1)参考「SINETStreamにおけるセキュアなデータ共有機構の開発」
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_uri&item_id=213890
ポスター PDF
本パッケージが,広域データ収集基盤を利用したデータ解析環境構築等のお役にたてれば幸いです. 本パッケージのご利用やご質問については以下をご参照ください.
SINETStreamサイト:https://www.sinetstream.net/
国立情報学研究所では,引き続き,広域データ収集基盤をご活用いただくためのソフトウェアやAPI等の整備を進めて参ります. どうぞよろしくお願いいたします.